ましゃうた研究室

ひたすら福山雅治の歌詞と人生について語るブログ(の予定)

『東京にもあったんだ』ー今に疲れたらこの曲聴きながら、窓の外をちょっと見てみてほしいー

f:id:masha2p:20200422172041j:plain

 

Hello,

 

コロナウイルスの影響で、在宅時間が長くなるにつれて

わたしの周りでもストレス抱えていたり

どう過ごしていいかわからない人が増えてるみたい。。

 

そんなおうちじかんを少しでも、豊かにするために、

先日、BROS.(福山雅治公式ファンクラブ)向けに配信されたYouTubeライブから

『東京にもあったんだ』の弾き語り部分が、公開されたよ。

 


福山雅治 - 東京にもあったんだ (お家でBROS. ver.)


ましゃのスタジオで弾き語りしてるから

大掛かりなセットもないし、かなり静かにうたってる。

 

それがまた、いい

 

耳よりも、心に響く。

 

『東京にもあったんだ』(2007/4/11発売)について

この曲は

リリーフランキーの自叙伝的小説『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』の映画化のときに、リリーさん直々に、ましゃに依頼があってできた曲。

 

映画を観ると、この曲にもまた違う感想を抱くとおもうけど

まずは、純粋に、目をつぶって聴いてほしい。

 

たぶん、それぞれの想う「君」が浮かんでくるとおもう。

 

そして、それぞれの「東京」が、東京への想いが。

 

この「東京」は何も、日本の首都、東京じゃなくたっていい。

「大切な誰か」と離れて暮らす、ひとり頑張って生きている場所。

なりたい自分に、夢に、目的に向かって、闘っている場所。

きっとそういう景色が浮かんでくるから。

 

東京にもあったんだ

こんなキレイな夕陽が

うれしいな 君に見せたいな

君は元気かな

 

福山雅治っぽさの一つでもあるんだけど

このうた、いきなり「東京にもあったんだ~」って始まる(笑)       

 

そもそも、タイトルもかなり個性的だよね

 

昔、Mステでアナウンサーが「東京にもあったもんだ」って

間違えちゃったネタがあるくらい、

タイトルにしないフレーズ

 

そう、フレーズなんだ

 

「東京にも、あったんだ…」ってふと思った、その瞬間を歌詞にしてる

 

これは実際に福山雅治自身が、昔、

魂ラジ(たまラジ、「魂のラジオ」の通称)でも言ってた。                 

 

曲作りの作業場の窓の外を、ふと見たら、

雨上がりの夕陽が、ぱ~って

広がっていて

 

その美しさに

 

どこか懐かしさに

 

「東京にもあったんだ…」って思ったって。

 

 

「東京」と「君」について

 

地方から、東京に働きにきている人、たくさんいるよね

東京じゃなくても 

遠くから、海外から、首都圏からだって

慣れ親しんだ街から離れて、生活している人たくさんいるよね

 

そういう人たちにとって、

生きるために働く場所=「東京」は、

 

生活している場所だけど、

本来の自分でいられる場所じゃなかったり

帰る場所じゃなかったりする

 

たたかう場所だったり

がんばる場所だったり

時には、無理したり、我慢したりする場所かもしれない。

 

そんな「東京」にも

 

自分の帰る場所、大切なあの場所と同じように

 こんなきれいな夕焼けが、あったんだな

 って。

 

そのとき、

故郷や思い出の場所に関連して

きっと「誰か」のこと思い出すかもしれない

 

家族だったり

友達だったり

恋人だったり

 

なんか、忙しくってちょっと忘れてたけど

そうだ、

「君」は、元気にしてるのかな。

 

って。

 

それから、あの頃の思い出と一緒に

今の自分を振り返るんだ

 

自分はどうなりたかったんだっけ

どうしてこの街にいるんだっけ

って。

 

いま以上 自分以上に

なりたかったんだよ

急いで 急いで…

勝つために覚えたこと

この街のルールに

少しだけ 染まったよ

 

 

稼ぐため、生きるため、もっと強くなるために

納得いかないルールに従わなきゃいけないときもあるよね

 

不本意でも、悔しくても

ここで生きていくためには。

 

でも

 

生きるために傷つくこと

この街のルールに

もう少し 逆らうよ

 

絶対に曲げられないことだってある

これが正しいんだって、証明したい

 

簡単じゃないよね

しんどいよね

本当に正しいのかなって疑いたくなるときもある

 

だから、ましゃはこう続けるの

 

お願いだ 涙は隠さないでくれ

お願いだ 心は失くさないでくれ

 

苦しくて、悔しいとき

泣いたっていいんだ

大切な本音、強い想いだけは、忘れないでいいんだ。

 

 

サビについて

 

ここでサビだけ抜き出して、改めて解説。

 

東京の空。時間の経過とともに、こころの景色も、ほんのすこし移ろいでいく。

 

東京にもあったんだ

こんなキレイな夕陽が

うれしいな 君に見せたいな

君は元気かな

  

夕暮れ。感傷的。

懐かしい「君」をふと思い出す。

 

東京にもあったんだ

こんなキレイな月が

うれしいな 君も見てるかな

君に逢いたいな

 

夜になって、月がでていることに気づく。

同じ月を、どこかで、君もみているかな。みていてほしい。

I love youを「月がきれい」と訳した夏目漱石の逸話が思い出される。

 

東京にもあったんだ

こんなキレイな夜空が

おかしいね 涙こぼれてる

君に逢いたいな

 

夜が深まる。

あれ、この街にも、星が見えるんだ

そうか、空はつながってるんだ

 

悲しいわけじゃない

さみしいわけじゃない

ただ、なんだか…

 

いま、君に会ったらなんていうかな

 

東京にもあったんだ

こんなキレイな夜明けが

うれしいな 君に見せたいな

君は元気かな

 

仕事して、眠れなくて、気がつけば空が明るくなってきた

ひんやりとした、澄んだ空気

まだ静かな東京の朝

なんだか、違う街みたい

 

また、今日がはじまっていく。

 

 

すごさ①

何がすごいって、

空、時間とともに、大都会・東京の街が寝静まっていく情景と

虚しさ、不安、穏やかさ、清々しさ

そういう心情の変化まで表現されていること。

 

同じサビの中で

わずかな言葉の違いで、それを言い換えていくところが巧み。さすが。

 

すごさ②

そして、どこか切ないのに

「うれしいな」っていってるところ。

 

悲しい、さみしい、とかじゃない

 

美しい景色をみつけたこと

美しいと感じられること

君を、思い出せたこと

 

それがうれしいのかもしれない。

まだ自分の心が、ここにあったんだ、って。

 

言葉をポジティブに変換していくんだ。

 

すごさ③

福山雅治の歌詞によく見られるすごさのひとつが

遠くの「君」や故郷、昔を懐かしむことが多いのに

その想いを胸に、それでも前に進んでいこう、

という前向きな目線で終わるところ。

 

過去から、きちんと、今と未来に向かうところなんだ。

 

だから、そのときそのとき、聞く度に

思い描く景色や人や感情は異なっても

最後は、なんだかポジティブになれてる。

 

さ~がんばるか~!ってなっちゃう。

 

 

そういえば最近、ずっと下ばっかり見てるかも。

パソコンばっかり

資料ばっかり

スマホばっかり

帰宅中、足元ばっかり…

 

ふと、空みあげてみたら

見えてなかった、でも、知ってる景色が

広がってるかもしれない。

 

この街にも。

 

東京にもあったんだ

東京にもあったんだ

  • 発売日: 2014/04/09
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
東京にもあったんだ / 無敵のキミ(通常盤)

東京にもあったんだ / 無敵のキミ(通常盤)

  • アーティスト:福山雅治
  • 発売日: 2007/04/11
  • メディア: CD
 
東京にもあったんだ / 無敵のキミ(初回限定盤)(DVD付)

東京にもあったんだ / 無敵のキミ(初回限定盤)(DVD付)

  • アーティスト:福山雅治
  • 発売日: 2007/04/11
  • メディア: CD
 
東京にもあったんだ

東京にもあったんだ

  • 発売日: 2014/04/09
  • メディア: MP3 ダウンロード